品質保持剤の実装について

必ず実際の商品形態で事前に試験を行って下さい。

食品の保存可能期間は、同じ食品でも、包装の仕方や製造した季節、環境、保存温度等に影響されます。

包装時の注意

品質保持剤は密封包装を完全に行わうことで効果を発揮します。 ご使用の際はガスバリア性のある袋を使用し、熱シール作業を確実に行って下さい。

シール不良の主な原因は、以下の通りです。

  • シール部に水滴や粉や食品等が付着した場合
  • シールが弱い場合(この場合、手で簡単に剥がれてしまいます)
  • シールが強すぎる場合(エッジ切れの原因となります)

 

※注意※

ガゼット包装・ピロー包装では、包装資材の折れ目部分のシールが不完全になりやすいので特に注意が必要です。

 

不活性ガス、真空包装との併用について

不活性ガスとの併用

本製品と併用する場合は、窒素ガスを使用し、炭酸ガスは避けて下さい。

窒素ガスを包装内に封入後、袋内の残存酸素量を計算し、これに基づいて酸素吸収量に余裕のある製品サイズを選定の上、添付して下さい。

真空包装との併用

強すぎる真空包装では、本製品が食品と包装フィルムに貼り付き、脱酸素およびエタノールの蒸散速度が極度に遅延することがあります。

包装内で空気が通る程度の脱気にとどめて下さい。

品質保持剤使用時の錆発生について

空気量が過剰となる包装形態(ガスバリア性の低い包材使用、シール不良、ピンホール発生時等)、Aw(水分活性)の高い食品や、pH調整剤を配合した酸性食品などにネガモールドを使用した場合、ネガモールドから錆が発生する場合があります。

品質保持剤の電子レンジでの使用について

品質保持剤を電子レンジで使用しないでください。

ネガモールドが添付されたまま食品を電子レンジで加熱すると、ネガモールドの包材の破裂や、場合により発火する恐れがあります。

 

品質保持剤の安全性について

ネガモールドシリーズの内容粉末は、(財)日本食品分析センターの分析により安全性(急性毒性)が確認されております。

包材は食品衛生法厚生省告示第370号の第3器具及び容器包装規格に適合しています。

品質保持剤の発熱反応について

製品は空気に触れると脱酸素反応を起こします。その際に熱を帯びますが、一般的に火傷の心配はありません。

表示方法

本製品の使用量が過剰な場合、「アルコール」または「酒精」等の表示が必要となる場合があります。

一般的には蒸散したエタノールは加工助剤の範疇となり、容器包装の原材料名欄への表示の必要はありません。

食品包装等への表示例本

  • 本品は作り立ての美味しさを保つため、品質保持用包装として「ネガモールド(小袋)」を同封しております。
  • 万一、「ネガモールド」の粉末を飲み込んでも安全ですが、食品ではありませんので、食べないで下さい。
  • 本品は包装開封時にアルコールの香りがする場合がございますが、品質には問題ありません。
  • 本品の開封後はお早めにお召し上がり下さい。
  • 電子レンジを使用する場合は、必ず本品包装内に添付してある「ネガモールド」を取り出してから本品を温めて下さい。
    また、本製品から蒸散したエタノールは、微量ですが食品に吸着され食品中に含有します。
お子様や極度にアルコールに敏感な方向けの製品の場合、包装容器に下記のような注意書きを記載も推奨しております。

    エタノール蒸散タイプの小袋を封入しているため、エタノール(アルコール)に敏感な方は注意が必要です。